自分の症状に合った薬でないと意味がない!
精神安定剤や抗うつ剤を医者にすすめられて飲んだけど、あまり効果がない・・・。苦しい・・・。
精神科を受信したことのある方なら誰もが経験することではないでしょうか。
確かに、大半の抗うつ剤は二週間の継続投与があってはじめて効用を発揮し出すものなので、
薬を飲んでもしばらくは効果を感じません。
しかし、二週間・一カ月と服用し続けても効果がないこともよくあります。
それは、抗うつ剤にも症状によって棲み分けがあるからなのです。
従来の抗うつ剤の分け方では、
第一世代、第二世代、第三世代
という分け方や、
四環系・三環系(アナフラニール・トリプタノール・アモキサンなど)・SSRI(パキシル・ルボックス・ゾロフト)・SNRI
という薬の構造式や作用の仕方による分け方がよく言われます。
※ちなみに両方の分け方いずれにしても、右に行くほど副作用は一般的に軽くなります。
しかし、抗うつ剤、といっても各抗うつ剤によって強みを発揮する症状にも棲み分けがなされています。
例えば、
日本でもっとも処方されているパキシル。
パキシルは抑鬱や躁鬱だけでなく、
社会不安障害やパニック障害などの不安障害、境界性人格障害などの人格障害に伴う抑鬱感、
などの治療にも強みを持ちます。
強迫性障害などの不安障害には、ルボックスやアナフラニールが効果があるとされています。
このように、薬によって得意とする領域には差異があります。
適切な薬が医者に処方されるように、自分の症状を正しく医者に伝えなければ
治療はうまくいきません。
ソーシャルバブルと社会的排除
高度成長を経て物質的に「豊かな社会」(ガルブレイス)が達成さ れた現 代社会が、ここ数年のソーシャルバ ブルでまさに今情報的にも豊かな社会 に変容しつつある最中ですごくおもしろいと思う。
でも情報的に豊かな社会=精神的に豊かな社会、ではなく、むしろいわゆ る情弱でかつ一部の社会的弱者(精 神疾患などそもそも社会的に阻害され ている社会的弱者)をさらに社会的に排除される社会である一面もある で しょう。 社会のネットワークがますます発展していく中で、単に情報弱者であるか らというわけでわなく、 現在において社会とのつながりを拒絶せざるをえ ない状況にある人間にとっては、気づかないうちに自分と ソーシャルの間 の溝が開き、いわゆる情強とのディバイドが開いていく。正常になり「社 会」に帰還した頃に はそのディバイドに愕然としてどうしようもできず、 社会的に疎外感を催すという再生産ループからぬけだす ことができない。 そうして絶望していった極端な例の一部として日本の人口比自殺率が先進 国比2倍以上とい う現実を構築しているように思います。cf.ヤング「 排除 型社会」「後期近代の眩暈」
そういった意味での階層の下の人たちに、自分の鬱々とした感情が重なる ところがあるので、なんとかしてい きたいのですが、経営学でいういわゆ るデスバレーにおれはいま陥っています。
とうぜん、今進んでいるソーシャルICTの確信に伴うコミュニケーション の純粋関係化(ギデンズ 「親蜜圈の 変容」)はむちゃくちゃおもしろい と思います。でもロールズ的な公正と正義による分配が物質的情報的に達 成される社会になるようにはがんばっていきたいです。