自分の症状に合った薬でないと意味がない!
精神安定剤や抗うつ剤を医者にすすめられて飲んだけど、あまり効果がない・・・。苦しい・・・。
精神科を受信したことのある方なら誰もが経験することではないでしょうか。
確かに、大半の抗うつ剤は二週間の継続投与があってはじめて効用を発揮し出すものなので、
薬を飲んでもしばらくは効果を感じません。
しかし、二週間・一カ月と服用し続けても効果がないこともよくあります。
それは、抗うつ剤にも症状によって棲み分けがあるからなのです。
従来の抗うつ剤の分け方では、
第一世代、第二世代、第三世代
という分け方や、
四環系・三環系(アナフラニール・トリプタノール・アモキサンなど)・SSRI(パキシル・ルボックス・ゾロフト)・SNRI
という薬の構造式や作用の仕方による分け方がよく言われます。
※ちなみに両方の分け方いずれにしても、右に行くほど副作用は一般的に軽くなります。
しかし、抗うつ剤、といっても各抗うつ剤によって強みを発揮する症状にも棲み分けがなされています。
例えば、
日本でもっとも処方されているパキシル。
パキシルは抑鬱や躁鬱だけでなく、
社会不安障害やパニック障害などの不安障害、境界性人格障害などの人格障害に伴う抑鬱感、
などの治療にも強みを持ちます。
強迫性障害などの不安障害には、ルボックスやアナフラニールが効果があるとされています。
このように、薬によって得意とする領域には差異があります。
適切な薬が医者に処方されるように、自分の症状を正しく医者に伝えなければ
治療はうまくいきません。